先日ヘアサロンでヘアカラーをしてもらった際に、ヘアスタイリストさんから興味深いお話を伺いました。
なんと、白髪は黒髪に戻ることがあるそう!
実際、そのスタイリストさんが担当されているお客さんにも、白髪が自然に黒く生え戻った人がいるのだとか。
これは興味深いと思い、詳しく調べてみることに。
そこで今回は、白髪の原因と改善策について詳しく解説していきます。
白髪の原因その1 : ストレス
2021年6月、コロンビア大学ヴァージロス医科外科の研究者たちによる、新しい研究結果が発表されました。(※It’s True: Stress Does Turn Hair Gray (And It’s Reversible))
長い間臨床実験を経てたどり着いた答えは、『ストレスとなる要因を減らせば、髪が元の色に戻ることがある』という結果でした。
これは心理的ストレスと白髪の関係を結びつける証拠(エビデンス)を初めて提示した研究結果とのこと。
しかし、ストレスを減らせば必ず髪が元の色に戻るというわけではないようです。髪の色素沈着を戻すには、一定の条件が揃う必要があります。体内のさまざまな要因により、髪がある一定の閾値を超えることによって黒髪に戻るのだとか。まだ少しハードルが高そうではありますが、白髪を元の髪色に戻すことは十分可能であると証明されたということで、期待が高まる研究結果となりました。
近い未来には白髪を自然に黒髪に戻す方法が解明されていると期待したいですね。
白髪の原因その2 : ミネラル(銅・チロシン・ヨウ素)不足
髪のメラニン色素が減ると白髪になると言われています。メラニン色素をつくる、メラノサイトの働きを正常に保つ栄養素には、タンパク質や、ミネラル、ビタミンがありますが、その中でもっとも重要なのが銅・チロシン・ヨウ素です。
銅は、髪のメラニン色素を生成するためにもっとも重要な役割を果たしています。メラニン色素の原料であるチロシンは、アミノ酸と合成することでメラニン色素を生成しますが、その合成に欠かせないのが銅なのです。そのため、アミノ酸からの合成に銅が不足してしまうとメラニン色素の生成量が落ち、白髪の増加につながってしまうのです。
- 銅が多く含まれる食材
- ごぼう、ニンニク、パセリ、モロヘイヤ、プルーン等
- チロシンが多く含まれる食材
- チーズ、ヨーグルト、アーモンド、落花生等
- ヨウ素が多く含まれる食材
- 昆布、ひじき、わかめ、いわし、サバ、かつお等
これらの栄養素を食事で毎日摂取するのはなかなか大変です。そんなときはサプリメントで補給すれば手軽に続けられます。おすすめは無添加で39種類のビタミンとミネラルを1日たった3粒で手軽に補える『ディアナチュラ ストロング39』。無添加であるという点が安心です。
サプリメントからの栄養補給で注意したいのは、腸内環境が整っていないとせっかく摂取した栄養分が吸収されないということ。栄養分が吸収されて頭皮や髪に届かないと効果はありません。便秘がちなかたは、ぜひ腸内環境を整えるところから始めてみてください。
↓ おすすめのアロエを使った腸活をまとめた記事です↓
白髪の原因その3 : 頭皮の血流不良
ヘアサロンで、「頭皮が硬くなってますね」と言われたことはありませんか? 私はよく言われます(笑)
頭皮は日頃のストレスで凝り固まり、血流がどんどん悪くなっていきます。血流が悪くなると血管が委縮し、頭皮に栄養素を届けづらくなってしまいます。先ほどご紹介した銅などのミネラルや栄養素がスムーズに頭皮に運ばれないと、髪の色となるメラニン色素を作りだすメラノサイトの機能が低下して白髪の原因となります。
頭皮をほぐして血流を良くしておくことが、白髪を増やさないための必須対策のひとつだと言えます。ぜひ、セルフマッサージで頭皮、耳、首のあたりをゆっくりマッサージしてあげてください。タイミングは夜、お風呂に入った後の体が温まったタイミングがオススメです。
頭皮の凝りは、白髪だけでなく顔のたるみにもつながりますので、ケアしない訳にはいかないですね。最近はちょっとした頭皮ブームで、さまざまな頭皮ケグッズが完売されていますので、ぜひご自身にあった方法で頭皮環境を整えてみてください。
白髪の原因その4 : 活性酸素による酸化
白髪の要因として、活性酸素の影響もあげられます。
私達は日々の生活でストレスや紫外線、大気汚染などの影響を受けて、体内に活性酸素を蓄積していきます。体にはもともと活性酸素から体を守る働きが備わっていますが、ある一定の量を超えると処理しきれなくなります。活性酸素を処理しきれなくなると、酸化ストレスとなって老化や白髪の原因となります。
白髪の原因となる酸化物質の過酸化水素には漂白効果があり、歯のワイトニングの薬剤などにも含まれる成分です。
この過酸化水素が毛細胞でメラニンの着色を妨害するので、黒く着色されず白髪となって生えてしまいます。
日々の食生活に気をつけたり、水素吸引を取り入れたりすることで、体内の活性酸素を減らすことができます。詳しくは、こちらの記事も参考にしてみてください。
白髪の原因その5:白髪染めによる残留アルカリ
じつは白髪染めをすると、白髪が増えてしまうのです。つまり、白髪染めが白髪の原因になるということ。
白髪染めをすると頭皮にアルカリが残ってしまい、メラノサイトで髪が黒く着色できなくなってしまいます。
特に危険なのが、市販の白髪染めです。市販の白髪染めは、染まりやすいように多めのアルカリ成分を配合しています。アルカリは皮膚についてしまうと、水で洗い流すだけでは取り除くことができません。
市販のアルカリ除去剤を使用するか、クエン酸やお酢を水で薄めることで、残留アルカリを除去することができます。ヘアサロンで白髪染めをした時は、ヘアサロンでアルカリを除去してもらうことが可能です。
また、最近ではシャンプーやトリートメントで白髪を目立たなくできる商品も増えてきました。残留アルカリの心配がないので、髪や頭皮へのダメージも少なく安心です。
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結論:白髪は黒く取り戻せるのか?
結論として、場合によっては白髪を黒く取り戻すことは可能です。
じつは、白髪毛の約2〜3割はメラノサイト(メラニンを作る細胞)が存在してる状態の白髪だといわれています。
なので、メラノサイトを活性化させることによって、黒い髪に戻すことは理論的には可能ということ。
では、どのような場合に白髪を黒く戻すことができるのかというと、完全に真っ白になっていない白髪の場合です。少しグレーがかった白髪の場合は、黒く取り戻せる可能性が高いということなんです。
この記事のまとめ:
- ストレスは、白髪の大きな原因のひとつ。ストレスを減らせば、髪色が戻る可能性がある。
- ミネラル(銅)を十分に摂取していないと、髪のメラニン色素の生成量が落ち、白髪の増加につながる。食事から摂取するのが大変だと思うかたにはサプリメントがおすすめ。
- 栄養を頭皮や髪に届けるためには、腸内環境を整えて栄養の吸収をしっかりできる状態にすることが重要。
- 頭皮が凝り固まっていると、栄養素が十分に行き届かず、髪のメラニン色素を作りだす機能が低下する。頭皮マッサージなどでセルフケアが効果的。
- 活性酸素を減らすことが、白髪予防にもつながる。
- 白髪のメラノサイトを活性化させることができれば、黒い髪を取り戻すことは可能
白髪の改善には、地道な努力と時間がかかるものですが、継続して続けることが大事です。
また、白髪が生えてしまってからでは手遅れになってしまいますので、若い頃からの頭皮ケアと白髪予防が重要になってきます。
ストレスを減らす工夫をしたり、食事やサプリメントで栄養分を補ったり、頭皮マッサージをしたり、少しづつ生活のなかに取り入れてみてくださいね。